楽して儲かる?
ちまたには、初心者でも素人でも何の苦労もなく一瞬で何千万円も儲かる、というような広告があふれていた時期がありました。
そして多くの人がそういう情報商材を購入しても稼げず、いわゆるノウハウコレクターになって行きました。
そのような広告を書いた人に聞くと、赤ん坊に薬を飲ませるときに、苦いよ、というと飲まないので、甘いよ、と言ってウソを言って飲ませる。それと同じで大変な苦労をしなければ儲けられない方法でも最初にやらせるために、ウソを言って勧誘していい、という考え方をしているそうです。
それを正に詐欺と呼ぶのだと思いますが、上のように言って詐欺を推奨している起業家が今もいます。そういう詐欺を取り締まる法律をしっかり作って欲しいものです。
それとともに、楽して儲ける、という発想はやめた方がよいです。
藤田晋サイバーエージェント社長の起業家という本がありますが、藤田晋社長がアメーバを黒字化するために取った方針は、利益を見ないでページビューを増やすことだけに集中することでした。
利益を見ると赤字なので止めてしまいたくなります。
しかし、ページビューが30億を超えれば広告の仕事が増え始めるので自然に利益が出るようになります。
そこで藤田晋社長は、すべてをページビューを増やすことに集中し、収益は見ないことにしました。
それが功を奏して、30億ページビュー、100億ページビューと伸ばし、予定どおり2年でアメーバ事業を黒字化しました。
これはたまたまホリエモンこと堀江貴文ライブドア元社長が逮捕され、ライブドアブログが人気が無くなる時期と重なったため、うまくアメーバブログが伸びていきました。
このように短期の利益を求めているとできることもできなくなります。
短期間で儲かる、簡単に儲かるという甘い言葉に乗せられず、しっかりと地に足をつけて、これをやればいずれ必ず儲かるという仕組みを地道に作った人が成功するのだと思います。
お金を追いかければお金は逃げていく、というのもこのようなことを意味するのではないかと思います。お金を求めず、他のことを求めることで結果的にお金がついてくるというのがよいのではないかと思います。