リレーショナル・キャピタルとマーケティングコーチ
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2016/12/14
2013年の15日~17日に世界No1マーケッターと呼び声の高いジェイ・エイブラハムが来日してセミナーを行いました。セミナーのタイトルは、リレーショナル・キャピタル。
私も行ってきたのですが、今回の話はかなりわかりにくかったです。
要は、他人の資産で有効活用できていない部分、例えば、芝刈り機の工場の生産能力が余っていたら、暇な時期にそこでバイクを製造するようにして、しかも、芝刈り機の流通網を活用して販売すれば、バイクを販売する側は何ら新しい投資をせずに、莫大な売上を得ることができる、というようなことでした。
これは、ネイルサロンのJVの話でも同じで、一等地にある美容室の待ち時間にネイルをやるようにすればお互い資源を有効に活用できます。
つまり、他人の余っている資産を借りてそれによりキャッシュを生み出すようにすることができれば、ほとんど資金やリスクなしで莫大な利益を得ることができます。
ジェイ・エイブラハムはお金をかけずにお金を儲ける戦略も得意で、このリレーショナル・キャピタルの戦略も、お金を持っていない中国人がインドネシアの芝刈り機のメーカーが一時期以外暇なことに目をつけ、その製造設備と販売網を借りてビジネスをして大成功した、という話です。
これだと全く資金もなしでビジネスを始められると思います。
ただ、かなり交渉力が必要ではないかと思われます。相手にしても、工場を貸したり、営業部隊を貸したりするわけですから、機械が壊れたり、赤字になっては本末転倒ですから。
その点、工場や営業の閑散期を活用する戦略であれば、工場の方も乗り気になれるのかも知れません。
これに似た季節労働としては、例えば、ビール工場があります。ビール工場は夏はフル稼働で3交代制で土日もなく働くのですが、冬は閑散期で週休3日になったりします。とすれば、ビール工場の暇なときに工場と社員を活用してビジネスをすれば工場にとっても嬉しいと思われます。
こうした季節により需要が変動するものは他にもいろいろあります。例えば、ウエディング式場なんかもやはり、繁忙期と閑散期があるので、常時人を雇っておくのは厳しいようです。
農業なんかも明らかに季節変動があり、田植えの時期や収穫の時期は非常に忙しいですが、それ以外は週に1日~数日働けば植物が勝手に成長してくれます。
ビヤホールも季節商売ですね。
私のマーケティング・コーチングでは、そのようなリレーショナル・キャピタルの使い方もコーチングすることができます。
お気軽にご相談下さい。成功報酬制マーケティング・コーチ&コンサルティングもやってます。
(この記事は2013年4月に投稿した記事に加筆・修正したものです)