サントリーvsアサヒビールの特許訴訟の行方
サントリーとアサヒが特許訴訟をしているようです。
以前は、食品業界ではあまり特許訴訟は無かったと記憶しています。特に、ビール業界は4社しかなく、いきなり訴訟するような関係ではないからです。
しかし、今回は訴訟になりました。お互い譲らず、和解ができなかったということでしょう。コミュニケーション力が低かったのか、あるいは、確信犯なのか・・・
今回は、サントリーが持つ組成物特許をアサヒの製品が文言的には侵害しているようです。アサヒとしては、特許が無効、と主張しています。
この場合、特許が有効であればサントリーが勝つでしょうし、特許権が無効になればアサヒgかつことになります。
特許の先行文献は多数ありますから、特許庁も全部までは見切れません。多くの場合は日本語だけの文献調査しかしません。
でも、例えば、ドイツの小さな町の図書館にはサントリーと同じ発明が書かれているかも知れません。
あるいは、ミュンヘン工科大学等の文献を調査したら、サントリーの特許を無効にできる資料があるかも知れません。
とはいえ、時間との戦いの面もあるのでアサヒがどれだけ反論材料を集められるか?に注目しています。
海外では無効資料に懸賞金がかけられたりします。多い場合は500万円位の懸賞金が出るようです。
アサヒも無効資料、文献を見つけた人には、アサヒの製品10年分とかを懸賞品としてやればいいかも知れません。
海外のビールの大学教授等なら簡単に見つけられるかも知れません。
マーケティングも重要ですが、新製品が他社特許を侵害していないか、十分調査しておく必要があります。
マーケティング・コーチである私はこうした特許関係も得意です。特許戦略も含めてマーケティング戦略をコーチング&コンサルティングしますので、とてもお得だと思います。