フローとゾーン
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2016/12/06
先日、自分が最高のパフォーマンスを発揮したときのことを思い出していたら、背水の陣で必死の状態のときにとてもいい結果が出ていたことがわかりました。つまり、真剣の刃で切り結ぶような緊張感のあることをやるときに最高の力が出せるようです。
例えば、資格試験を受験して合格したときは、絶対に落ちられない、足きり点は取れない、という緊張感で胃が痛くなるような感じでした。そして、1科目終わる毎に、何とかクリアできた、次も頑張らねば、と全科目が終わるまで毎回そういう気持でした。
全科目が終わっても完全な満足感はなく、まだ合格しているかどうかは不安でした。それでも、落ちた、という感覚もなく、その年に最終合格できました。
多くの成功法則はリラックスしたとき、あるいは、楽しもう、と思ってやるときにうまく行くようなことを言います。
ピークステートで楽しみながらやればいい、とも言われます。
しかし、ライバルがいる場合の戦いはそんなに甘いものではありません。文字通り命のやり取りのような戦いになります。
そうすると、気を緩めた瞬間に負けてしまいます。戦いとはそういうものです。常にライバルを上回る多くの矢を矢継ぎ早に打ち続け、ライバルの息の根を止めなければなりません。
そうした命がけの戦いにおいては、本当に精神力が重要です。一歩も引かずに全身全霊で争うことがどうしても必要になります。
昔の卓球のチャンピオンは、選手に向かって、もっと怒れ、と言っていました。怒りのエネルギーでも試合に勝てることはあります。4:6で実力では負けていても、精神状態が良ければ勝てる場合があります。3:7位まで実力差があると精神力では勝つのは難しいですが。
いずれにしても、勝負に勝ちたいのであれば、全力を集中して、背水の陣で、最低でも成功、最高でも成功、というゴールのために最高の努力をすべきでしょう。
その際、フロー、ゾーンという状態があります。卓球の世界チャンピオンの長谷川信彦氏(故人)は、徹夜で練習していると、ラケットに当たれば全部相手のコートに入る状態になる、と言っていました。この感覚をつかみ、実際の試合でもやれれば負けるわけがありません。
実際長谷川信彦氏は1967年ストックホルムで世界選手権で優勝しています。
スポーツでも、勉強でも、仕事でもこれだけやればうまく行く、という感覚になって長時間努力すれば何でもうまく行くように思います。つまり、フロー状態でやり続ければ一番効率よく目標を達成できるのだと思います。
私のコーチングでは、このフロー状態になる方法も教えています。