コーチの発達段階とコンフォート・ゾーン、コーチの選び方
コーチは質問をするだけなので、実際にクライアントの分野で成功していなくてもコーチングはできる、と言われます。
しかし、本当にそうでしょうか?
例えば、世界チャンピオンになったことのあるコーチと、全日本チャンピオンのコーチ、県大会のチャンピオンのコーチ、地方大会のチャンピオン経験のあるコーチでは、おそらく、コーチできる内容も雲泥の差があるのではないでしょうか?
例えば、世界チャンピオンになったことのあるコーチであれば、世界中のいろんなタイプの選手を知っています。すると、それぞれの選手の特徴に合わせて、そう言えば、あの国にこんな選手がいたな、彼はこういう技が得意だった。このクライアントもそういう方向であれば伸びそうだ、というのがわかるかも知れません。
しかし、例えば、県大会チャンピオンレベルですと、自分のレベルを保つのに精一杯ですから、自分のやり方しか頭にありません。そんな変なやり方ではなくて、教科書的なこのフォームでやるべきだ、と言って、選手の特徴と伸ばさず、平凡な選手に育成してしまうかも知れません。
これは、実際のスポーツコーチの話ですが、本来のライフ・コーチにコーチングを受けていても同じようなことは起こります。
例えば、私は東大卒で、東大がコンフォートゾーンですが、早稲田大学卒業のコーチの場合は、早稲田大学がコンフォートゾーンなわけです。すると、クライアントが東大に入りたい、と言っても、早稲田はとてもいい大学だから早稲田にしたら?というような無意識のコミュニケーションをしてしまうおそれがあります。
つまり、コーチの無意識のコンフォートゾーンに引きずられるおそれがある、ということです。
そういう意味では、自分が達成したい目標を達成しているコーチに付くのが一番よいと思います。
上の例で言えば、世界チャンピオンになりたいのであれば、世界チャンピオン経験のあるコーチにつくのが一番です。もちろん、それでも相性はあるでしょうが。
東大に入りたいなら東大卒業生のコーチにコーチングしてもらう。芸能人になりたいなら芸能人経験のあるコーチにつく、など、やはりコーチでも、分野によってはコンフォートゾーンの高い人と低い人がいます。
そして、意外に多いのが貧乏なコーチです。こういうコーチはお金のコンフォートゾーンが低いために大金持ちのコーチをするのは難しいのではないかと思います。世界観も違いますから。
そういう意味ではお金に対するコーチングを受けるのであれば、そのコーチがどのくらい稼いでいるか、自分の目標額を稼いでいるか?を聞いてみるのも一つのやり方でしょう。
コーチングを受けて劇的に人生が変わる人もいれば、ほとんど変わらず、なかなか悩みが解決しない人もいます。それは半年100万円以上のコーチングを受けても同じことです。実際それでも変われない人も見て来ました。
そういう意味ではコーチの選択はフィーリングではないかと思います。ぜひご自分の目標を達成した経験のあるコーチを雇うことをお勧めします。
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