ユニクロの世界同一賃金制
ユニクロの柳井正会長(ファーストリテイリング)は、世界同一賃金の導入に踏み切った。
世界戦略の一環ということのようだ。
世界中で同じような成果を出している人には同じ賃金を支払うという制度である。
そうなれば、日本の賃金は安くなり、賃金の安い国の給料は相対的に高くなる。
実際、中国で働いている日本人女性は月給9万円だそうだが、それでもその地域の通常賃金の5倍位だそうだ。
しかし、物価の高い先進国で給料が下がった場合、生活も大変になるのではなかろうか?貧しい国に行けば王侯貴族のような生活ができるが、先進国ではむしろ貧しい生活しかできないとすれば、貧しい国に行きたがる社員も増える可能性がある。実はそれが狙いなのかも知れない。
優秀な社員が発展途上国に赴任するモチベーションにつながる。そういう意味では、マーケティングやセールスの技術もより磨かれると思われる。
世界展開のための人事制度としてはかなり興味深い。貧しい国に行って貯金を貯める、という発想の社員も出てくるかも知れない。
マーケティング・コーチとしても、こういう戦略は非常に面白いと思う。