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    NHK白熱教室 幸福学

    2014/01/18

    ポートランド州立大学 心理学博士…ロバート・ビスワス・ディーナーの幸福学ー幸せの処方箋ーに関する白熱教室の授業を見た。

    仕事と幸福の関係についての講義で、仕事で得られるものにはお金ややりがい、地位、名誉などがあるが、仕事をする時に求めるものが何かによって幸福度が違うという。

    最初、幸福感を感じている国を色分けした地図を見せていて、幸福を感じている度合いが高いのは総じて先進国、不幸を感じているのは中央アフリカや中国だった。ラテンアメリカが経済的にはそれほど豊かではないのに、北アメリカと同じ位幸福感を感じていることから経済的な豊かさと幸福感とは異なるというデータが出ていた。

    ただ、この地図では世界一幸福感の高いと言われるブータンが幸福に色づけられてなかったのでその点がちょっとおかしいと感じた。統計の取り方にもよるのだろうが。

    仕事については、job(報酬を得るための仕事、より給料のいい仕事が見つかればすぐに乗り換えるような仕事)、キャリア(経歴を向上させ、次のステップアップのための踏み台にする)、calling(天職、お金をもらえなくてもやりたい仕事、社会的意義を感じる仕事)の3つに分けられるという。

    そして、job、キャリアの仕事はあまり幸福感を感じないそうだ。

    しかし、ジョブ・クラフティングという考え方があり、交流とその質により、どんな仕事でも幸福を感じるという研究もある。

    例えば、美容師は、客との会話により、社会的意義を感じているという。つまり社会的交流の質や量を見直すことで、客や同僚との人間関係がよくなり、満足感が高くなるようだ。

    また、視野を広げて捉えてみることで、一見つまらない仕事にも大きな意義を見出すこともできる。例えば、空港のシャトル・バスの運転手は、いつも同じコースを運転するだけの非常に単調な仕事である。しかし、それをとても楽しんでいる運転手もいる。その運転手は客と話すのが楽しみで、客と旅行会社をつなげる旅行業界の一員であることに意義を見出していた。

    また、清掃員もある意味、ただのごみ拾いだが、病院の清掃員は、皆の健康を向上させる、という意識で仕事をすることで仕事の意義を向上させていた。

    よく言われることだが、神殿を作る石を運ぶ仕事を、ただ石を運んでいる、という意識でやるのと、神様の住む神殿を作り、地域の幸福に貢献する、という気持ちでやるのとでは、やる気が全く違ってくる。

    その仕事の意義について、視野を広げて捉えなおしてみると、意義が広がり、やる気が出るのだろう。

    そして、仕事のやり方と範囲を変えることもまた、仕事の民しみを広げるだろう。

    今の仕事がつまらない、と思っている人は、自分の仕事の意義について、何にどう役立つか?というのを、広い視野から捉えなおして見ると、とても大きな意義が見つかるかも知れない。

    職場で幸せを感じるためのもう一つのポイントは人間関係だが、これについては、以下のページを見ることをお勧めする。

    上司操縦法

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