マーケティング・コンサルタントとマーケティング・コーチの違い
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2013/05/04
マーケティング・コンサルタントとマーケティング・コーチの違いは、ティーチングと傾聴の違いと言えると思います。
マーケティング・コンサルタントは、クライアントの状況を聞き、問題を特定して、それに対する解決策のフレームワークを提示します。
それに対してマーケティング・コーチはクライアントの状況を聞き、適切な質問をすることによってクライアント自ら問題の解決策に気づいてもらうというやり方です。
マーケティング・コンサルティングの場合は、自分の引き出しの中から問題解決に最適と思われるフレームワークを出してきて、それを適用するのですが、若いマーケティング・コンサルタントだと引き出しの数が少なくて、合ってない解決策を無理やり当てはめようとしたりしてしまいます。本来はその前にもっと詳しくヒアリングすべきなのですが、自分の数少ない成功体験をすぐに押し付けようとするコンサルタントはうまく行かないケースも多いです。
それに対して、マーケティング・コーチは、クライアントの話を十分聞き、問題の本質を特定するのはもちろんですが、さらに深く聞くことで、クライアント自身が問題解決の方法に気づきます。そうすると、一番深く事情を知っている本人が気づいた解決策なので、最適な解決策であることが多いです。
それに加えて、自分で考え付いたアイデアであれば、やる気も違います。コンサルタントから提示された解決策だと何となく納得できないけどやってみるか、のような中途半端な気持ちで実行しても効果が出ない場合もあります。しかし、自分で一番いいと思った解決策であれば主体的に実行できます。
そういう意味で、マーケティング・コンサルティングよりもコーチングの方が効果が高い場合も多いです。
もちろん、一番いいのはクライアントの状況に応じて、コンサルティングとコーチングをうまく使い分けることができることです。私のマーケティング・コーチングはコンサルティングとコーチングの両方を適宜組み合わせて、クライアントに最適な解を提供することを目指しています。