戦略とは、リーダーとしての生き方そのもの ハーバード戦略教室
マーケティング・コーチの今日の名言です。
【名言144】
以前は戦略を問題の解決策と見なしていたが、今ではリーダーとしての生き方そのものだと考えるようになった。
(ミゲル・アギルズ インク・フォー・レスの創業者「ハーバード戦略教室」より)
戦略とは価値を生み出し続けるシステムです。これは、ハーバード大学の教授の言葉です。
以前は、競争優位を獲得する理論、等と言われていましたが、競争優位を獲得するためには、価値を生み出す必要があります。価値を生み出し続けることで競争優位を獲得できると考えられます。
価値を生み出し続けるシステムは、どうすれば構築できるでしょうか?
それは、世の中の問題を解決することも一つでしょう。世の中の困っている問題を解決することで、自然に競争優位が獲得できます。
ある意味、他人を幸せにしようといつも考えている必要があります。世の中をよりよくしよう、1人でも多くの人を幸せにしよう、という愛といってもいいかも知れません。
経営者にとって、それは生き様そのものとも言えるでしょう。経営理念は経営者の生きざまから出てきて、その理念が全社に浸透すれば、その経営者が去ってもその会社のDNAとなって未来にも承継されるでしょう。
理念は、例えば、世の中をより良くする、困っている人を助ける、等の根本的な考え方なので、この目的を達成するために戦略を立てることになります。そして、戦略は時代や環境に応じて柔軟に変更する必要があります。経営者は、会社の業務についても柔軟に見直していく必要があります。
ときには全面的に戦略を見直し、過去の成功の土台となったものを捨てる必要が出てくるかも知れません。
そして、それにより、覚醒が起こることがあります。そしてその覚醒は周囲の人にも影響を及ぼします。
それが、戦略がリーダーの生き様そのもの、つまり、価値を生み続ける生き様そのものなのでしょう。
(「ハーバード戦略教室」より)
グーグル、アップル、マイクロソフト、インテル等のベンチャー企業の経営者達は常に価値を生み出し続けています。それは、価値を高め続けるシステムを持っている戦略家だからでもあり、その生き方そのものが戦略的だからとも言えると思います。
誰でも、昨日より今日、今日より明日、と成長したいと願っているはずです。ストラテジストは、まさにそれを実現しているリーダーです。
戦略により価値を生み出し、それにより、人間的にも覚醒し、成長していくのが真のストラテジストの生き様と言えるのかも知れません。
戦略と戦術は、相対的なもので、例えば、全社戦略に対しては、事業部のやっていることは戦術、これに対し、事業部戦略を課が戦術に落とし込む、というように、会社上の位置によって、戦略と戦術の関係が決まる、という見方もあります。
つまり、相対的により上位のものが戦略、下位のものが戦術というわけです。全社戦略ー事業部戦術、事業部戦略ー各課の戦術、各課の戦略ー部員の戦術、といった感じでしょうか。
しかし、もし、戦略が経営者の生きざまそのものだとしたら、戦略、戦術のとらえ方も変わってきます。
戦術にも経営者の生きざまが反映される必要があります。
経営者の生きざまは、会社の理念、ミッションにもつながります。理念があって、ビジョンができ、会社の戦略がそれに従って立てられます。
生きざま、つまり、人格を向上させ続けることが、戦略そのもの、と言えるでしょう。
その意味で、会社経営すなわち、人生。会社経営は、人格を磨く場だと思います。