10日間メンタルチャレンジ 4日目 トニー・ロビンズ
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2014/05/23
悲しいときに、無理やり笑顔を作るのは、感情に蓋をしているだけで、心の傷が広がるだけだからやらない方がよい、と書いてある人もいます。
確かにものすごく悲しいことがあったとき、大泣きしてすっきりする、というやり方もあるのかも知れません。
しかし、すっきりせず、さらに悲しくなり、食事ものどを通らなくなり、うつになったり、自殺願望が芽生えたりすることもあるのではないでしょうか?
悲しみにフォーカスすると、その感情が増幅されます。そしたら、また悲しいことを引き寄せます。その人の人生に悲しいことがたくさん現れてきます。新聞やTVを見ても、そうした悲しいニュースばかりが目に入るようになります。
これでよいのでしょうか?
悲しみにフォーカスするのか、楽しい、うれしいことにフォーカスするのか?
持っているものに感謝するのか、持ってないことに不満を言うのか?
自分がいい状態になることにフォーカスするのか、その場の感情に任せて、落ち込んだり、怒ったり、イライラしたりすることを許すのか?そして、他人を不快にさせたり、心配させたり、怒らせるのか?
あるいは、常に最高の状態にいて、周りの人にもいい気持ちを伝染させるのか?
どちらの人が見ていて気持ちがいいでしょうか?
私はやはり、どんなに腹が立っても、イライラしても、それを素直に表に出さず、きれいな言葉でうまく対処できる方がよいと思います。
悲しいときは泣けばいい、その方が素直でよい、という考えには、上のようなリスクがあると思います。自分で自分の感情を制御できなければ、うつになったり、自殺するおそれさえあります。
どんなことがあっても落ち着いて、慎重に正しい対応ができる人もいると思います。昔の長老のような存在です。
そんなに悟った人間になりたくない、喜怒哀楽を感じ、それを素直に出して生きて行きたい、という人もいるかも知れません。
でも、怒り、悲しみを素直に出して本当に問題はないのでしょうか?
喜び、楽しさは、素直に出してよいと思います。それでも相手によるかも知れませんが。
いつも笑顔でいる人、しょっちゅう落ち込んでいる人どちらが周りにいい影響を与えられるでしょうか?
そう考えると、自分の感情を素直に出せばいい、という場面ばかりではないと思います。
必要な場合は、感情を押し殺しても、笑顔でいる必要があります。そしてそれができる技術はとても貴重だと思います。
韓国では、泣き屋というのがあり、葬式等では泣くのが商売です。そういうとき、自分の感情をコントロールして悲しい気持ちになり泣く、というのはあるでしょう。また俳優がドラマや映画の撮影で泣くシーンで本当に泣くことができる人もいるようです。それも一つの技術でしょう。
要は、自分自身の感情を自分でコントロールし、感情に流されないことが重要ではないかと思います。
感情のままに生きていたら、ただの子供みたいなものでしょうから。
大人としては、やはり、感情をコントロールする技術をマスターすべきと思います。それがアンソニー・ロビンズの10日間メンタルチャレンジではできるようになると考えています。今日で4日目。ほとんど落ち込むことは無くなったけど、最高の状態をさらに最高にしていくことをこれからは目指します。
実のところ、これをやると、ポジティブ自立が強まり、周りの人をネガティブ依存にしてしまう、という副作用がある場合もありえます。しかし、それはそれでまた対処法があるので、まずは、自分のピークステートをさらにピークに持って行くようにしようと思ってます。