サントリー・ホールディングスがパワハラで敗訴 鬱(うつ)になり出社拒否に
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2014/08/01
サントリー・ホールディングスの男性社員が、上司からパワハラを受けて休職を余儀なくされたとして、同社と上司らに約2400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であったそうだ。
サントリーといえば、今をときめく、優良企業で、就職人気も高いはずだが、パワハラで鬱になる社員もいるらしい。お酒の会社だから酒を飲めば鬱にはならないと思っていたが、そうでもないようだ。
東京地裁はサントリー・ホールディングス社員の言い分を一定程度認め、本多知成裁判長はパワハラを認め、同社と上司に297万円の支払いを命じたという。
サントリーは同族経営が長いので、同族経営を可能にする人事制度にしていたのだろう。つまり、実力があっても上司には逆らえないような制度の可能性もある。
まあ他の企業もそうなっているところが多いとは言えるが、サントリーのような未上場の同族会社の場合はその度合いがより強くても不思議はない。
ただ、アホな上司だとそのパワーを使い過ぎて今回のような行き過ぎもありうるのだろう。
ジム・ビームを1兆7千億円で買収したり、ローソン社長の新浪剛史氏を引き抜いたり、最近派手な動きが目立っていたが、裏側ではこのような問題も起こっていたということなのだろう。好事魔多しとはよく言ったものだ。
第2、第3のパワハラ被害者が出ないことを祈りたい。
上司とうまく行かなくて出社拒否になったり鬱になったりする人はこちらの教材をお勧めする。