甲子園大会野球名門高校野球は野球留学生だらけ
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2014/08/10
第96回全国高校野球選手権大会が台風で延期されていたが、2日経ってようやく開幕した。
今年の参加校のうち、多くの高校が他県からの野球留学生を受け入れている。
多いところではベンチ入りの18人中17人が他県出身という高校もあるらしい。
昔は、四国は大阪PLの2軍とか揶揄され、尽誠高校では、伊良部投手など3,4年間は大阪出身の選手が活躍していた。
今は関西から東北に野球留学する選手が多くなっているらしい。
それに、大阪や神奈川は参加校が多く激戦区だが、鳥取県はわずか24校しかないので、こういうところにちょっとレベルの高い選手が野球留学すれば甲子園に出ることも可能かも知れない。
ベンチ入り18人中10人以上が野球留学生である高校は以下のとおり。
[10人以上] 14校
八戸学院光星[2年ぶり7回目](青森・私立・68校):17人(大阪6 兵庫3 和歌山2 奈良1神奈川1 岩手1 宮城1 )
なんと、青森出身の選手は1人しかいない。大阪、兵庫、和歌山、奈良で12人もいる。関東は神奈川1人だけ、あとは岩手、宮城の1人づつで、関西弁で関西のノリでやっているのかも知れない。
二松学舎大付[初](東東京・私立・137校):16人(千葉6 神奈川6 埼玉3 茨城1)
ここは16人が野球留学生とはいえ、ほとんど近県出身なのであまり問題ないと思う。
明徳義塾[5年連続16回目](高知・私立・31校):15人(大阪6 兵庫3 奈良2 愛知1 愛媛1 滋賀1 京都1)
四国の名門明徳義塾だが、やはり関西が多く、18人中大阪、京都、奈良方面で18人中13人を締める。高知出身は3人だけだ。
敦賀気比[5年ぶり6回目](福井・私立・30校):13人(京都4 大阪3 三重2 奈良1 和歌山1 石川1 静岡1)
ここは関西圏だからこのくらいの野球留学はそれほど不自然でもないだろう。
広陵[4年ぶり21回目](広島・私立・93校)12人(岡山3 大阪3 山口2 兵庫1 三重1 和歌山1 福岡1)
広陵は関西圏から幅広く野球留学しているが、岡山、山口で5人で、6人は広島出身なので許容範囲と言えよう。
大垣日大[2年連続3回目](岐阜・私立・67校):13人(愛知4 大阪2 滋賀1 福井2 石川2 三重1 兵庫1)
大垣も比較的近県から集めているのでそれほど不自然でもないと思われる。
東海大甲府(山梨・私立・37校):13人(神奈川7 東京4 埼玉1 愛知1)
東海大甲府は近県といえば近県だが、神奈川、東京と激戦区から流れてきた2軍選手が多そうな気がする。
盛岡大付[2年ぶり8回目](岩手・私立・71校):12人(神奈川2 福島2 東京1 兵庫1 埼玉1 秋田1 宮城1 青森1 茨城1 栃木1)
盛岡は関東、関西、東北と幅広く集めているが、やはり、東京、神奈川の2軍、と言われても仕方がないかも知れない。
その他の10人以上の高校は以下の通り。
龍谷大平安[2年ぶり33回目](京都・私立・78校):10人(大阪9 福岡1)
聖光学院[8年連続11回目](福島・私立・81校):11人(兵庫2 大阪2 神奈川1 宮城1 茨城1 栃木1 東京 )
ここはやはり関西、神奈川の2軍ではなかろうか?
健大高崎[3年ぶり2回目](群馬・私立・67校):11人(千葉2 埼玉2 大阪2 和歌山1 神奈川1 長野1 沖縄2)
大阪桐蔭[3年連続8回目](大阪・私立・180校):11人(福岡4 兵庫3 奈良2 愛知1 広島1)
大阪桐蔭は関西圏以外の福岡、愛知、広島から計6人が野球留学しており、相当な逸材をスカウトしていると思われる。
九州国際大付[3年ぶり5回目](福岡・私立・135校):11人(山口3 京都2 神奈川1 大阪1滋賀1 和歌山1 熊本1)
ここは明らかに関西、神奈川の2軍ぽい感じがする。
城北[6年ぶり4回目](熊本・私立・65校):11人(福岡8 大阪2 愛知1)
高校野球のプロ化が言われて久しいが、こうした野球留学はそれぞれ需要と供給があって成り立つものだし、金にあかせて一流選手を独占するのでなければ各高校の自由に任せてよいと思う。いろんな県の人間が集まることで発想もバリエーションが出てくるし、野球留学することで野球への覚悟も高いものになるだろう。
それぞれの選手がいい監督、コーチに恵まれて、自分の最高の能力を発揮できることを期待したい。