自己重要感が満たされていないコンサル型コーチの問題点
以前、早稲田大学卒のコーチを付けていたことがありました。
私は東大卒ですから、早稲田大学に入るのはいわば失敗という感覚を持っていました。
ところが、そのコーチは自分は早稲田大学出身だから頭がいい、と何かの時に自慢していました。
これはちょっとびっくりしました。クライアントよりもレベルが客観的にレベルが低いにも関わらず、早稲田に入ったことを東大卒の人間に自慢するか?という感じでした。
早稲田大学出身のコーチを実は3回ほど受けたことがあるのですが、あるコーチは、自分は早稲田に1浪で入ったから成功者だ、と言っていました。
東大生の感覚からいえば、一浪で早稲田大学は失敗のケースです。それにも関わらず、3人とも自分が早稲田大学卒なので、優秀、という自己イメージを持っていました。
まぁ、自信を持つこと自体は決して悪いことではないですが、それをクライアントの東大卒の私に自慢そうに話すのには違和感を感じました。
これは、コーチの中にも基準の低い人もいる、ということです。
例えば、クライアントが全国で1番になりたいと思っていても、そういうコーチはそこまで頑張らなくてもいいんじゃない?とクライアントの足を引っ張ることを言ったりします。
それは基準が低いからです。
おそらく、早稲田大学出身のコーチであれば、早稲田大学に入れれば、成功、という基準を持っているのでしょう。すると、クライアントが東大でなければダメ、と思っている場合には適切なコーチングは難しいでしょう。
これは、リッツカールトンの、自分が幸せでなければ、顧客を幸せにできない、というような話と似ています。
つまり、自分が成功した分だけしか成功させることは難しいのではないか?ということです。
例えば、高卒のコーチが東大医学部に入りたい学生をコーチングしてもおそらくうまくいかないと思います。最低でも東大卒のコーチが必要でしょう。でなければ、戦略が見えないからです。
例えば、アンソニー・ロビンズがコーチをしたとしても、おそらく東大には入れないような気がします。
また、スポーツの大会で入賞したことがないコーチが、大会で優勝したいという選手をコーチングするのも無理があるように思います。
つまり、自己重要感だけは高いけど、基準の低い、ティーチング型のコーチはかえってクライアントの足を引っ張るおそれすらあります。
クライアントが何とか高い基準に達しようと覚悟しているのに、そこまでやらなくてもいいんじゃない?とつい本音を言ってしまうのです。
それがコンサル型コーチで基準が低い人の問題点だと思います。
低い基準でいいんじゃない?とか言うのであればむしろ何も言わない方がマシだと私は思います。
もちろん、できるかどうかわからない、という不安を抱えている人であればいいですが、背水の陣で絶対に成し遂げたい、という気持ちのクライアントに、そこまでできなくていいんじゃない、というのは足を引っ張っている以外の何物でもありません。
基準の低いコーチは、自分より上の人、コンフォートゾーンの高い人は無意識に不快なのです。そういう意味で、レベルの低いコーチで、しかも、コンサルティング型でどんどんフレームワークを押し付けてくるコーチは、本当に背水の陣で全力で頑張るつもりの人の場合は雇わない方がよいと思います。
私の場合は、東大卒で、博士号も持ち、大学院大学の教授もやったことがあり、内閣府の委員や数億円の研究費の審査委員もやっています。週刊誌に取材されて記事が乗ったり、記者会見もやったことがあります。そういう意味で、それが私のスタンダードになっています。ですから、クライアントがどんなに大きな成功を希望したとしても、そこまでやらなくていいんじゃない?というような寝ぼけたことは言いません。
本当に目標を達成したいのであれば、やはり、その世界で成功体験のあるコーチを雇うべきだと思います。
新入生、新社会人がやるべきこと
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2015/05/02
中学、高校、大学、大学院の新入生は、新たな生活にも慣れ、少し落ち着いてきた頃ではないでしょうか?
また、会社に入った新入社員も集合研修も終わり、配属が決定し、既に配属されている人が多いと思います。会社によっては半年位研修をやるところもあるのでまだ研修中の人もいるでしょうが。
どちらにしても、環境が大きく変わったでしょうから、まずはその環境に慣れる必要があるでしょう。
そして、自分がやりたいことを決め、それを実現できる環境を作る必要があります。
と言っても、新入社員の段階で全く新しい提案をしても相手にされないので、上司から与えられた仕事の中で最大限の知恵を絞ればよいと思います。それ以上に他部署の改善策とかを出すのは、会社の全体の人間関係等がわかってからにした方がよいでよう。
新入社員の時代は、いい仕事をしても同僚とほとんど給料は変わりませんが、その蓄積は将来生きてきます。
というのも、新入社員時代でも点数が付いていて、ある一定の点数を超えれば係長、課長補佐、課長代理、課長、部長代理、部長、本部長などに上がれる仕組みにしている会社もあるからです。
ですから、すごくいい仕事をしても給与もほとんど上がらない、などと腐らずにどんどんいい仕事をして上司の評価を高めるようにすべきでしょう。
そうすれば、将来その上司が部長や役員になったときに上に引き上げてくれるでしょう。
新入生の場合は、自分のやりたいことを決め、それを実際に実現している人を先輩や同期の中から見つけるのがよいでしょう。
例えば、成績優秀者、スポーツの優勝者、芸術分野の成功者などを見つけ、その人を真似するのが早いと思います。これは新入社員でも同じことですが。
そして、非常に重要なのが人間関係です。上司や先生に嫌われたら成功しにくくなります。会社では昇進、昇格が遅れるおそれがあります。
そうならないためには、上司や先生の心を読み、気に入られるようにする必要があります。
と、言っても、おせじを言って、こびへつらい、ゴマをする必要はありません。
NLP(神経言語プログラミング)という最新の心理学を使って相手を思いのままに操り、自分の希望を通すことができるテクニックがあります。
これを使うことで会社での昇進も早くなるでしょうし、先生との関係もよくなり、成績も上がるでしょう。異性との関係も良くなるのでモテモテの人気者になるためにも使えると思います。
明確で燃えるような目標を持つ
コーチングや自己啓発の世界では明確さは力、と言われます。
目標は明確であればあるほど実現しやすい、ということです。ありありと目に浮かぶくらい具体的で詳細な目標であれば、それに向かって努力すればいいだけです。
そのアプローチの方法はいろいろありますが、一番簡単とされるのがその目標を既に達成している人を真似る、つまりモデリングすることでしょう。
とはいえ、ビジネスでの成功の場合、モデリングしようとした人の方法がそのまま通用するかどうかは時勢によります。
特にインターネットの世界は進歩が速いので、数か月で使えなくなる方法がよくあります。ガラケーで稼いだ人がいるからと今からガラケーに参入したり、SEOのサイトアフィリエイトに参入するのは昔に比べて非常に難しくなっていると思います。
そうなると、手法そのものではなく、考え方、本質部分を真似るしかありません。
孫正義氏もしょっちゅうビジネスモデルを変えています。しかし、その基準となる本質部分はぶれないのでしょう。
ですから、目標を達成したい場合は、明確過ぎる位明確な目標を立て、それを実現している人を見つけ、その人のやり方をマネしてみる、そして時代に応じて応用して改善して行く、ということなのでしょう。あるいは、ナポレオン・ヒルがやっていたように、理想とする人との会議をイメージの中でやるのがよいのかも知れません。
そういう意味で誰を人生の目標にするか、という視点で目標を立ててみるのもよいかも知れません。