マーケティングと集客
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2014/09/13
マーケティングについては、私が元いた会社が日本でも指折りのマーケティング会社であったこともあり、社内の研修で随分勉強しました。
同期の文系社員達はペンシルバニア大学ウォートン校とか、ノースウエスタン大学のMBAに会社費用で留学させてもらってましたし、私はグロービスマネジメントスクールの戦略マーケティングの講義をいくつも受講しました。もちろん、日本のトップクラスのMBA講師がやるので内容は非常にすばらしいものでした。
これらは、いわゆるマス・マーケティングと呼ばれる巨大市場を大企業が制するというマーケティングで、神田昌典氏らが、イメージ広告と揶揄するようなマーケティングなのですが、数百億円以上売りたい場合にはこちらの方が有効と思われます。
このマーケティング戦略とは別に、中小企業や個人向けのマーケティング手法もあり、こちらは、ジェイ・エイブラハムや神田昌典らの本がいいようです。神田昌典氏はジェイ・エイブラハムよりもダン・ケネディのやり方も多く取り入れているようです。
ジェイ・エイブラハムのマーケティングは、大企業から中小零細、個人事業種まで幅広く使える手法で、その中でも卓越の戦略(pre-eminent strategy)は非常によいのですが、非常に難解で、日本に紹介しているラーニング・エッジの清水康一郎社長ら教える側も、ジェイのは全部はわからなくていいんだ、と開き直ってさえいます。
実際そのとおりで、理論を全て理解する必要はなく、一つでも二つでも事業に取り入れて売上げを伸ばすことができればそれで目的は達成されるわけなので、使える部分だけ取り入れるのがよいと思います。
ただ、これらジェイ・エイブラハムやダン・ケネディらの大御所達は、インターネットを駆使するマーケティングは、それほど得意ではないので、進化の早いインターネット・マーケティングはプロダクト・ローンチのジェフ・ウォーカーとか、最近成功している人の話を聞く方がよいと思います。それでも数年で使えなくなりますが。
戦略マーケティングや経営戦略の本当の本質は、MBAのコースや、ジェイ・エイブラハム・マーケティング大学等でじっくり学べばいいですが、マーケティングを学問として学んでもぶっちゃけ稼げないと思います。実践で切った、張ったの血なまぐさく、泥臭いことをやって初めて身に付くのではないかと思います。
何でもそうですが、理論を研究するのではなく、それを現実にどう活用するか?が重要ですね。ただ理論を教えるだけの大学の先生になるなら別ですが。
書いてるうちに集客のことを書くのをすっかり忘れてしまいました。集客についてはまた後日書きます。
クリティカル・シンキングとビジネス・コーチ
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2013/06/16
ビジネス・コーチの場合、個人の自分探しのような傾聴だけではなく、問題の本質をとらえる質問をして、真の原因を見つけ出し、その解決策を気づかせる必要があります。
クリティカル・シンキングは、一言で言ってしまえば、「本当ですか?」と問うことです。私はクリティカル・シンキングはグロービス・マネジメント・スクールのMBA式マーケティングコンサルタントから学んだので、MBAのコースに組み込まれていると認識しています。
つまりコーチングというよりも、コンサルティングの技術ではないかと思います。
が、「本当ですか?」というような質問をするので、コーチングでも使える手法ではあります。ロジックなので左脳的な質問とも言えます。
サイエンスの議論でもこれは普通になされています。問題の本質をぱっととらえて的確な質問をする人がいますが、そういう人がクリティカル・シンキングをやれていると思います。
本当にその論理が正しいのか、本当の原因はそこなのか、常に疑ってかかるので、通常他人に対してやると嫌がられるので、ビジネスやサイエンスの議論等特定の場面で使った方が無難です。
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マーケティングと経営戦略の融合
マーケティングは全社横断のハブという考え方があります。
つまり、マーケティング部は会社の全ての活動にかかわっているハブ、というわけです。
実際、製品開発にはマーケティングからの発想が必要ですし、営業にもマーケティング・コンセプトを明確化する必要があります。販売促進もマーケティング部の仕事です。広告宣伝もマーケティング活動の一環です。会社の経営もマーケティングにかかっています。
そう考えるとマーケティング部門は会社全体を支えるハブと言ってもいいでしょう。
トヨタが自社サイトにSNS導入、Facebook, Twitterとの連携も
世界最大の自動車会社のトヨタは、Gazoo.comにSNS機能を付加し、フェイスブックやツイッターとの連携を強化すると発表した。つまり、ネットからの集客にさらに力を入れることになる。
これまで大企業はフェイスブックやツイッター等のソーシャルメディアはあまり積極的に活用していなかった。
しかし、世界最大の企業がフェイスブックやツイッターに目を向け、マーケティング戦略に組み入れるとなると、これまで個人メディアとして利用されてきたフェイスブック等の機能がかなり変化すると考えられる。
つまり、従来は、個人の口コミが拡散するのがフェイスブック、ツイッターの特徴だったが、今後はトヨタ等の企業の社員も口コイを拡散する可能性がある。
とはいえ、大企業の社員が勤務時間にフェイスブックをやることはできないだろうから、自社のみで口コミを起こすことは難しいのではなかろうか?
ガズーは現在月間165万人の利用者がいるが、リニューアルから1年後をめどに月間利用者数200万人にしたい意向だ。
利用者約2割の増加により、それなりに売り上げも上がると考えられるが、トヨタとしては、販売よりも、車のファンを増やすのが目的だという。
トヨタの顧客層は20代~30代が手薄なので若年層との接触機会を増やすことにもなる。また、1to1(One to One)マーケティングの強化も狙っているらしい。
トヨタでさえ、ネットマーケティング活用法についてはまだまだ試行錯誤が続くようである。