大量行動すれば全ての問題を解決できるか?アンソニー・ロビンズの言葉
-
2018/03/28
アンソニー・ロビンズが2014年4月に来日したとき、大量行動は全ての問題を解決する、と言い切り、なるほど、と思ったものです。
確かに、猛練習すればスポーツでも勝てるようになるでしょうし、猛勉強すれば、志望の大学にも入れ、難関資格試験にも合格できるでしょう。昼夜を問わず研究に没頭すれば、大発見ができるでしょう。大量に営業すれば売上も上がるでしょう。あらゆる集客方法、マーケティング方法、セールスを試せば、うまく行く方法も見つかるでしょう。
そういう意味では大量行動は全ての問題を解決する、というのは真理だと思われます。
そして、コーチングのクライアントにもこの言葉は伝えるようにしています。
しかし、大量行動すれば本当に全ての問題が解決できるのでしょうか?
大量に練習したり、勉強したりすることはやろうと思いさえすれば、誰でも可能でしょう。
でも、大量に練習したら、誰でもがオリンピックや全日本選手権、インカレ、インターハイで優勝できるでしょうか?
大量に勉強したらハーバード大学、東大や医学部に合格できるでしょうか?司法試験に合格したり、ノーベル賞が取れるでしょうか?
実際には、ものすごく努力しても合格できない人もいます。東大医学部を目指して5浪している人や、10浪してようやく東大法学部に入ったけど、浪人が長すぎて就職できなかった人も現実にいます。
司法試験では、必死で勉強しても合格できず諦めて行く人も大勢います。法科大学院を卒業しても3振して再度法科大学院に入りなおす人もかなりいるそうです。猛勉強するだけで合格できる試験ではなく、情報や正しい勉強法をすることも重要なようです。
これらを考え合わせると、アンソニー・ロビンズが言うように、大量行動すれば全ての目標を達成できる、とまでは言えないような気がします。できない場合もありそうに思えます。オリンピックの優勝者は1人だけですから、大量行動すれば誰もがオリンピックで優勝できる、というのは理論的に考えても無理でしょう。
とはいえ、大量行動することで無意識のうちに成功への道(アイデア)が見えてくることはあると思います。また、覚悟を決めることで神意が動き出す、とも言われます。必死で大量行動していると、神意が動きだし、自然に目標が達成できる場合もあります。
そういう意味では、寝ても覚めても常にその目的のことを考え続け、大量行動すれば、大抵のことは実現できるように思います。ただし、競争で世界で1人しかできない、というようなことについては、誰もが大量行動して必死で優勝を狙っていますから、必ずしも目標を確実に達成できるとは限らないと思われます。スポーツでは練習し過ぎて疲労骨折でオリンピックに出場できなかった野口みずき選手のようなケースもありますから。
競争以外であれば、大量行動は全ての目標を達成できる、と言えるのかも知れません。
では、競争の世界において、優勝や、合格という目標を達成するには何が必要なのでしょうか?
それは、大量行動に加えて、絶対に優勝する、という強い気持ちが必要です。
他人を押しのけてでも絶対に成功する、という強い気持ちがあれば、優勝に近づけるでしょう。しかし、それだけでも足りない気がします。もう一つ必要なものがあります。それは正しいやり方で大量行動するということです。間違ったやり方で大量行動しても効率が悪く目標を達成することは難しいでしょう。
成績(偏差値)をどんどん伸ばす正しい受験勉強の秘訣はこちらに書いてあります。難関資格試験に合格するのにも役立ちます。
基準を上げる達成の科学と、現状への満足、感謝 充足の芸術
-
2015/10/25
目標達成の場合は、自分の基準を上げる、raise your standardと言われます。これは常に上を目指して自分のスタンダードを上げて行く、ということで現状に満足せずに、常により上を目指す、というのは停滞しないためには必要なことです。
現状で満足したら終わり、とも言われます。例えば、テストで90点取れたからもうこれでいい、とか、会社で部長になれたから、あとはあまり無理せず普通にやって行こう、という感じです。
そしたら、そのレベルで終わってしまいます。
県のチャンピオンで満足するのか、全日本で優勝したいのか、はたまた世界チャンピオンを目指すのか?
基準を上げて行けば世界チャンピオンを目指すはずです。あるいは史上最強のチャンピオンを目指すかも知れません。
しかし、これとは別に、現状に感謝する、という充足の芸術というのがあります。
例えば、県大会でチャンピオンになれた、ありがたい、と周囲に感謝する、という気持ちです。
県大会で優勝したのは、基準を上げたからで、本当は全日本チャンピオンを狙っているので、こんなところで止まっていたらない、という考えもあるでしょう。
しかし、だからと言って、周りの協力があったからこそ優勝できたのだから、皆に感謝するのもまた当然でしょう。
つまり、基準を上げて史上最強のチャンピオンを狙うのは当然ですが、その過程で例え、試合で負けたとしても、それに対して感謝するようにすればいいのではないでしょうか?
負けたということは、何かが足りなかったわけで、それをわからせてくれたわけですから、次にまた頑張ればいいということです。
そして、最後までチャンピオンになれなかったとしても、コーチや監督になって次世代のチャンピオンを育成する道もあります。
基準を上げ、世界最高、史上最高を目指して猛練習したとしても、必ずしも全員がチャンピオンになれるわけではありません。
しかし、感謝しながら猛練習するのと、誰かのために義務的に無理矢理やっているのとでは全く感覚が違うと思います。
自分の好きなスポーツを思う存分できることだけでも、どれだけ周囲に助けられているか、会社やスポンサーにどれだけ助けられているか、を思えば、感謝できるはずです。
そうした感謝の心を持って猛練習することで、よりパワーが出るのだと思います。
松下幸之助 誠実な熱意はから必ずいい仕事が生まれる
-
2014/02/06
マーケティング・コーチの今日の名言です。
【名言141】
眼には見えない磁石の力が、自然に鉄を引き付けるように、誠実な熱意は、思わぬ加勢を引き寄せ、事が成就するということが多いと思うのです。
(松下幸之助)
知識や才能も大事ですが、必ずしもそれらは必須ではありません。
しかし、やる気のない仕事をされるともう頼みたくない、となるのではないでしょうか?
全力で誠意をもってやっていればそれは必ず相手に伝わると思います。
そして、必ずいい仕事になります。
全身全霊で誠実に仕事に取り組めばお客様も自然に増えていくと思います。
私が弁理士試験に合格した頃に、先輩弁理士から聞いたのもこのような話でした。
成功法則はいろいろありますが、最近は努力しないで成功できる、ということを教える人も多く、それでは本当の成功は無理ではないかと思います。
誠実な努力をすることが一番確実な成功法則ではないかと思います。結局それ以上のことはできませんから。そのような話も宝地図セミナーでは話しています。宝地図や引き寄せの法則と努力の関係は非常に重要です。