iPS細胞から誘導した網膜を加齢性黄斑変性患者に移植 理研高橋政代先生
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2014/09/12
iPS細胞の臨床応用がいよいよというか、ようやくというか、やっと始まった。
2,3年前位からやるという話はしていたが、やっと今日になって移植手術に成功したようだ。
やはり、事故防止や倫理委員会、文部科学省、厚生省等の手続きが時間がかかったのだろうか?
網膜は1層に細胞が並ぶので、全部の細胞を見て、癌化しそうな細胞を目で見つけることができる。なので、iPS細胞由来の組織を移植しても癌化する可能性は非常に低い。全体をチェックすればほぼ癌化の危険はないと言ってもいいかも知れない。
それでも3年位の時間がかかっている。
これでは、脊髄損傷等の患者に移植手術をするのはいつになることだろう?
患者の中には今すぐにでも移植して欲しいと思っている人もいるはずだ。
筋委縮病ALSで苦しんでいる人もいる。そういう人は1日でも早く治療することで、寿命が延びる可能性もある。
まさに、文字通り人の命がかかっている。人の命をiPS細胞が救い、その人の人生を完全に変えることができる。
そうした可能性を秘めたiPS細胞を1日も早く実用化し、世界中で多くの人を救えるようにして欲しいものだ。
ボケ防止も可能になるかも知れないし、年寄でも子供を持てるようになるかも知れない。
危ないが、クローン人間も不可能ではないだろう。もしかしたら不老不死まで可能になるかも知れない。
そう、iPS細胞は、成人の細胞を精子や卵子まで巻き戻すことができる。つまり赤ん坊になる前の状態にまで戻せるとも言える。
とすれば、死の間際にあっても、iPS細胞にすれば、また生き直せるとも言える。
つまり無限の生命を手に入れたようなものだ。無限の命が得られたら、何をするか?
そうした問いに答えるときが来たのかも知れない。もし無限に長く生きられるとしたら、人は何をなすべきか?深く考えてみてもいい質問だと思う。